皆さんこんにちは。へるしいたけの山根です。
さて、今回も産地シリーズ行きますよ! 今回は日本海に面した寒冷な産地「石川県」です!
1.寒風吹きすさぶ能登半島よりお届け
当サイトで扱う石川県の干ししいたけは、県北部にある能登半島で栽培されています。
厳しい北陸の冬においても周りが海に囲まれた能登半島の寒さは非常に厳しく、冬場は非常に冷たい寒風が流れ込むため、しいたけの成長が大変ゆっくりになり、身がとても詰まります。また、この寒風が乾燥しているため、しいたけの表面がひび割れるほどです。
石川県には雑木林が豊富です。“ほだ場”も風通しの良い雑木林の中にあります。
2.厳しい冬の寒さを生かしたしいたけ栽培!
石川県の主な干ししいたけの品種は「菌興115号」。寒さに当たりながらゆっくり大きく育つ品種です。
傘が高く肉厚になりやすく、丸みを帯びたしいたけに育ちます。いわゆる「どんこ」がよく採れます。
※干ししいたけの見た目についてはこちらの記事もご参照下さい!
傘の表面がひび割れ、丸みを帯びた”どんこ”系の石川県産干ししいたけ
また、栽培原木としてはコナラがよく用いられます。コナラは本州以北の原木シイタケ栽培ではよく使われる樹種です。
冬の寒さにしっかり当てることでしいたけがゆっくり育つことから、数は非常に少ないですが、手のひらに収まりきらないようサイズのしいたけも収穫できます。こうした生しいたけは”のとてまり”というブランド名で大変高額な取引がされています。
3.抜群の歯ごたえと澄んだ甘い出汁が特徴!
さて、お待ちかねのおいしさ評価のコーナーです!
ここからは干ししいたけマニア山根の独断と偏見でお送りしますm(_ _)m
なお、評価に用いた干ししいたけは弊社の特許製法である「低温乾燥法」で乾燥させたものを80℃のお湯で戻したものです。
(1)食感:抜群のコリっとした歯ごたえ
石川県産干ししいたけの特徴は何と言ってもその歯ごたえ。ゆっくり育って詰まりに詰まった肉はハリがあり、コリコリとした食べ応えのある食感です。
(2)だしの特徴:澄んだ見た目としっかりした甘味
石川県産の干ししいたけのだしは非常に澄んだレモン色をしています。雑味がほとんどなく、だしの持つ甘味がしっかりと感じられます。
本品のだしの良さを生かそうと思うと、より旨味と甘みがしっかり出る冷水戻しをお勧めします!
(3)香り:強すぎない香り。「品の良さ」が感じられる!
干ししいたけ特有の香りの強さは強くありません。前の記事でも書きましたが、これは栽培される原木にも大きく左右されます。
コナラを原木として使用している石川県産の干ししいたけは香りという点ではクヌギのものより弱めです。ただし、この「品の良さ」ともいうべき香りは、しいたけ特有の香りがあまり好みではない方にとってはむしろ好まれる場合もあります。
4.料理は品の良い香りと歯ごたえを生かして!
以上を踏まえて、ここからは私がおすすめする石川県産の干ししいたけを使ったレシピをご紹介します!
(1)干ししいたけのポタージュ
濃厚な旨味が染み渡る。干ししいたけを使ったポタージュの作り方
石川県産の干ししいたけをご購入いただいたら、まず試していただきたいのがこの料理。「え?干ししいたけでポタージュ?」という疑問はごもっともですが、旨味を最大限に生かしたポタージュは一度食べると驚きますよ。
特に香りが強すぎず、かつ旨味をしっかり含んだ石川県産の干ししいたけなら、初めて挑戦される方をもうならせる一品となるはずです!
(2)八角煮
お弁当にもとっても便利!旨味濃縮干ししいたけの八角煮の作り方
こちらは八角を使った中華系のおかず。我が家では弁当用の副菜として大変よく登場します。特に石川県産の干ししいたけのように歯ごたえがあるしいたけであればご飯のお供として最適!
しっかり火を通しても変わらない食べ応えをお楽しみください。
5.最後に
いかがでしょうか。歯ごたえと甘みが楽しんでいただける石川県産干ししいたけ。香りも強すぎないので初めて干し食べる方や、今までの干ししいたけが少し苦手な方にも食べていただきやすい産地だと思います!
冒頭にも書いた通り、一般的な国産干ししいたけは石川県産のものも含めて様々な県産の干ししいたけをブレンドしたものが販売されていますが、当サイトでは県ごとの干ししいたけを選んで購入できます!
→ 石川県産干ししいたけが欲しい!という方はこちらからどうぞ!
また、「そんなに特徴が分かれているなら、色んな県の干ししいたけを食べ比べてみたい!」というお客様の声にお応えして、当サイトでは業界初の「産地別食べ比べセット」の販売も行っております。
本セットでお届けする乾しいたけは私たちの取り組む乾しいたけの新製法「低温乾燥法」で製造されたものです。低温乾燥法で製造された乾しいたけは繊細な味や香りが最大の特徴ですので、各しいたけの特徴がハッキリと分かります!
お出汁を飲んだ瞬間、しいたけを一口かみしめた瞬間「あっ…ホントだ。違う!」と言っていただける自信があります。ぜひこちらもお試しくださいね!
ではでは本日はこの辺で。また次の記事をお楽しみに!