皆さんこんにちは。へるしいたけの山根です。
さて、今回も産地シリーズ行きますよ! 今回は火の国「熊本県」です!
1.山々の恵みを受ける山都町・球磨郡よりお届け
全国で第3位の生産量を誇る熊本県。その中でも当サイトで扱う干ししいたけは、山深い山都町か球磨郡の標高500~600mくらいの場所で栽培されたものを使用しています。
九州地方ではありますが、標高が高いため冬場はしっかりと冷え込みます。しかし、しっかりと保水力のある山に囲まれているため、”ほだ場”の空気は比較的乾燥しにくく、しいたけは柔らかめで歯切れのよいものが採れます。
“ほだ場”は風通しが良い杉林が中心です。
2.先人から受け継がれる里山の恵みを生かしたしいたけ栽培!
熊本県の干ししいたけの品種は九州地方でよく用いられている「菌興240号」。
傘の高さはそれなりですが、ヒダが美しく、巻き込みがしっかりしています。いわゆる「こうしん」がよく採れます。
※干ししいたけの見た目についてはこちらの記事もご参照下さい!
“ヒダ立ち”が良く、巻き込みもしっかりした熊本県産の干ししいたけ
昔から山と森の恵みを生かしながら生活してきた熊本県では原木しいたけ栽培の歴史も古く、その技術は確立されたものがあります。原木栽培に使用される木は芽を出してから18~20年経過したものが最適とされていますが、山にはそれに合わせるように植樹されてきた素晴らしい状態のクヌギがたくさん生えており、その木を計画的に伐採しながら栽培を続けています。
しいたけの栽培に利用される広葉樹は伐採されても木口から新たな芽(=萌芽)が出て若返ります。このことを「萌芽(ほうが)更新」と呼び、人の手が入る里山では持続的に森を保つのに大変重要なことです。
3.森を思わせるしっかりした出汁の香りが特徴!
ここからはそんな環境で栽培された「へるしいたけ」の熊本県産干ししいたけの味と香りを評価していきますよ。
なお、評価に用いた干ししいたけは弊社の特許製法である「低温乾燥法」で乾燥させたものを80℃のお湯で戻したものです。
(1)食感:柔らかく、コリコリとした食感
食感は柔らかめ。ですが歯切れがよくコリコリとした感じがします。
(2)だしの特徴:存在感のある強い旨味と広がる甘味
熊本県産の干ししいたけの出汁はしっかりと存在感のある旨味と甘みがします。舌を旨味と甘みの膜で覆われたような感じがするほど。
ちなみに、一般的な戻し方である冷水戻しでは非常に濃い茶色の出汁が出てきます。
(3)香り:森の力を思わせるクヌギ栽培の原木しいたけ独特の濃い香り
干ししいたけ特有の香りは非常に濃いです。佐賀県産の記事でも書きましたが、クヌギ原木で栽培されたものはしいたけ独特の香りが非常に強く出ます。
同じ九州地方の佐賀県産のものと比べても香りはさらに強く、どんな料理でも存在感がでると思います。
4.料理は存在感のある旨味と香りを生かして!
以上を踏まえて、ここからは私がおすすめする熊本県産の干ししいたけを使ったレシピをご紹介します!
(1)薬膳スープ
干ししいたけ特有のうまみ成分「グアニル酸」の良さはスープに好相性!
薬味野菜やスパイスを使う薬膳スープには香りと旨味がしっかりしている熊本県産干ししいたけが特におすすめ!
いくらでも食べられるおいしいスープは寒い時期にもぴったりです!
(2)筑前煮
しいたけを使った和食の大定番「筑前煮」。佐賀県産の記事でも書きましたが、しっかりした旨味と濃い香りがある干ししいたけが様々な具材の入るこの料理におすすめです。その存在感で、冷めても旨味と香りが十分感じられるおいしい筑前煮が出来上りますよ!
5.最後に
いかがでしょうか。「干ししいたけの出汁」を存分に味わおうと思ったらぜひおすすめしたい熊本県産干ししいたけ。存在感のある香りで自然の力をもらえるような気分がします。
冒頭にも書いた通り、一般的な国産干ししいたけは熊本県産のものも含めて様々な県産の干ししいたけをブレンドしたものが販売されていますが、当サイトでは県ごとの干ししいたけを選んで購入できます!
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また、「そんなに特徴が分かれているなら、色んな県の干ししいたけを食べ比べてみたい!」というお客様の声にお応えして、当サイトでは業界初の「産地別食べ比べセット」の販売も行っております。
本セットでお届けする乾しいたけは私たちの取り組む乾しいたけの新製法「低温乾燥法」で製造されたものです。低温乾燥法で製造された乾しいたけは繊細な味や香りが最大の特徴ですので、各しいたけの特徴がハッキリと分かります!
お出汁を飲んだ瞬間、しいたけを一口かみしめた瞬間「あっ…ホントだ。違う!」と言っていただける自信があります。ぜひこちらもお試しくださいね!
ではでは本日はこの辺で。また次の記事をお楽しみに!