こんにちは。店長の山根です。
乾しいたけの中でも便利さで右に出るものはないであろう「スライス乾しいたけ」。
皆さんも一度は購入されたことがあるのではないでしょうか。
ところが、意外と気になるのはその戻し方ではないですか?普通の乾しいたけとは何か違うところがあるのでしょうか?今回はスライス干ししいたけに絞って戻し方についてお伝えします。
—目次—
1.普通と少し違う。スライス乾しいたけの戻し方。
<材料>
- スライス乾しいたけ : 戻したい分量
- お湯(沸騰してから火を止めたもの) : スライス乾しいたけの重量の約20倍
戻し方はごく簡単。分量のお湯にスライス乾しいたけを入れて10分程度待つだけ。これで十分使えるようになります。
拍子抜けするほど簡単ですね。
↑ 10分でもここまで戻ります。
2.丸ごとの乾しいたけと何が違う?スライス乾しいたけの製法と味について
- スライス乾しいたけの製法について
そもそも、スライス乾しいたけって丸ごとの乾しいたけと「切ってある」以外で何が違うのでしょうか。
ズバリそれは「乾燥方法」です。
丸ごとの乾しいたけは収穫したままの姿で乾燥機に入れて乾燥させますので、乾燥するまでに時間がかかります。しいたけ農家さんは大体15~30時間くらいかけて乾燥させるのが普通です。
ところが、スライス乾しいたけの場合、まず収穫した生のしいたけをスライサーと呼ばれる機械などで切り、それを乾燥機で乾燥させるのです。切ったしいたけは水分が抜けるのが早いので、5~6時間程度で乾燥してしまいます。
- 製法が違えば味も違う!?
丸ごと乾しいたけとは製法が大きく異なるスライス乾しいたけですが、では味に何も影響はないのでしょうか。
これは、全然違うんですね。
確かにサッと戻ってとっても便利なスライス乾しいたけなのですが、正直に言って乾しいたけの大事な要素である「旨味」と「香り」では劣ると言わざるを得ません…。
それには理由もありまして、本来乾燥される過程で生成される旨味成分「グアニル酸」の基となる成分が、短時間乾燥のために十分生成されないのではないかと考えられています。
実は、今回水戻しではなくお湯戻しの方法を記したのもそれが理由です。料理本などを見ると「水で2~3時間」と書いてあるものも多く、それは間違っているとは言えないのですが、正直スライス乾しいたけをそこまで時間をかけて戻しても、そもそもの旨味があまりないのでお湯戻しと大差ないと私は考えています。
また、香りについてですが、実は乾しいたけの香り成分というのは傘から生えている”軸”に多く含まれているんです。軸だけ乾燥させるのは非常に時間がかかりますし、見た目もあまり良くないことから、スライスされる時点で大抵は取り除かれます。ですので、あまり香りもしません。
3.早く戻る上に美味しいスライス乾しいたけってないの…?
ここまで書いてきたように、私はスライス乾しいたけについて「確かに便利だけど、旨味や香りは丸ごとの物より落ちる」と認識しています。
「…だったら早く戻って美味しいスライス乾しいたけってないの?」
と思うのが人情ですよね。
そんな時「へるしいたけ」がおすすめするのが「しいたけチップス原木育ち」という商品です!
この商品、弊社の特許技術である「低温乾燥法」をスライス乾しいたけにも応用した商品で、なんと、調理の際に入れて頂くだけで戻さずに使え、甘みのある出汁まで出てくるという優れモノ!
歯ごたえもあってとっても美味しいんですよ。
「へるしいたけ」ではお得な100g入りで販売しております。
よりおいしい旨味が出る丸ごとの低温乾燥しいたけと合わせて、ご自宅に常備しておかれることをお勧めします!